4.観測方程式の解

 

水準測量とGPS観測の重みの行列をとする。

で解く。

水準測量の誤差については

により非対角項は考えず分散のみを考えて重み行列をつくる。

GPS観測の重みは

基線長

定数

なる誤差式を考え、を実測によって決める。ChrzanowskiChen,Leal(1990)によると、MINQUEという方法によって決めた結果は

という答えになる。これは10kmで16mmという程度の誤差である。

解が得られるには、少なくとも一点はその正標高やジオイドが分かっていなくてはならない。変動率が分かるには観測回数が少なくとも二回以上複数回なくてはならない。ジオイドの分布が分かるには仮定する分布式の次数に応じた点数だけ観測がなくてはならない。