観測方程式が

(1)

と書けたとする。ここで、

計画行列

未知数ベクトル

残差ベクトル

は定数ベクトル、は観測ベクトル

これを次の条件

(2)

で解く。は重み行列である。上付きは転置を表す。

(3)

(4)

として解は、の逆行列が存在するときには

(5)

であり、基準分散は

(6)

である。ここでは観測の総数、は未知数の総数である。

の共分散行列は、

(7)

である。

今、観測をグループに分割したとする。いちいち観測方程式を書くと次のごとくなる。ただしパラメーターは一定とする。

正規方程式はそれぞれ

のブロック対角性を前提にして上の式を行列化する。

(8)

これは全体の番目までのデータを使った解とみなせる。また

(9)

すなわち

(10)

(11)

と置けば解は

(12)

である。同じく

(13)

である。

がわかっているとき、よりをどう求めるか。

(10)(11)から

である。

次の公式を使う。

のときに

である。各行列の逆は存在するものとする。

(14)

パラメーターの総数

段階までの観測数

符号 上:観測が付加されるとき

符号 下:観測が減少されるとき

(15)

符号 上:観測が付加されるとき

符号 下:観測が減少されるとき

(16)

であるから上のの式を入れて計算を実施する。

(17)

となる。

は前段階の計算で求められているから、この結果を使う。は新しい計算ではあるが、容易な計算である。

が分かれば(1)に入れてを計算し、

(18)

で基準分散が計算できる。も分かっているから、解の共分散行列は、

(19)

で求められる。