1. 準拠枠の進歩

準拠枠は座標原点の位置、地心直角座標の設定、長さの尺度などの知識を含む。

実際には、いくつかの地上の測地点の座標をある準拠枠で表現することで、その準拠枠が実現できる。WGS−８４は米国国防局のGPSモニター点での座標で実現されてきた。これは、現在では、空軍の衛星追跡点とNIMA（国立映像地図局National Imagery and Mapping Agency、国防地図局Defence Mapping Agencyの後身）の衛星追跡点とで実現されている。今日まで二回すなわちWGS−８４（G730）とWGS−８４（G873）とITRF９４の間には変換は必要ない。これを表に示す。

　

WGS ８４ （G873） to ITRF９４ Similarity

Transformation Based on NIMA vs．IGS GPS Orbits*、

　　△X 　　△Y 　　△Z 　　ε 　　ψ 　　ω 　　△L

　　　（　centimeters　） 　　（　milliarcseconds　） 　ppb

μ : 0.1　　　-0.2　　　　0.1　　　　0.0　　　0.4　　　0.6　　　-0.5

σ: 2.9　　　　2.3　　　　1.4　　　　0.3　　　0.2　　　0.4　　　　0.2

* Based on NIMA to IGS precise GPS orbit comparisions for the first 165 days of 1997