以上で観測の善し悪しが推定できたとしてもなお問題がある。 つまり、観測が非常に悪いときにはその観測は、残差の数値をみてすぐ分かるが、 一般にはきわどくて捨てるべき観測かどうかの判断に迷う。 それで推測統計学での検定(
test )を行う。検定にもいろいろあるが、 Trimnet plus ではA.Pope (1971 )の始めた統計検定である 検定を行う。次の統計量を観測ごとに計算する。
ここで
:番目の観測の残差の絶対値 :観測の残差の共分散行列の対角要素の番目にある分散の平方根上の定義は変形して
〜ここで
:事前基準分散の平方根 :事後基準分散の平方根 :番目の観測の分散の平方根 :番目の観測の残差 :観測の総数 :観測の自由度大きい網では
表より限界値(
critical value)をととに応じて定め、これと実際に計算されるとを比較して≧
ならば観測を捨てるかどうかする。