平均計算の終わった後では事後基準分散といわれる量も決定できる。 これは単位重みの一回の観測の分散である。分散の平方根が標準偏差であるが、これを
reference factor (基準標準偏差)という。 これは網全体についても網の部分についても計算できる。 これを見ながら網の全体としての精度または部分網の精度について評価できる。 時には基準標準偏差が大きすぎる観測にもぶつかる。そのときにどうするか。 また、前述のごとくTrimnet plus では 検定を行って悪い観測を見つけるようになっている。 いずれにしても、それの処理を考えなくてはならない。観測の善し悪しの分かった後の処理の仕方には二つ考えられる。 一つは、悪い観測は捨ててしまうことである。 これはすっきりした処理であるが、やたらに観測を捨てるなという考えもある。 また、偏差の誤差からその観測の重みを付け直すことである。 すなわち、偏差の共分散行列をとする。 これは平均計算後求められる。 また、事後基準分散も求められる。 それで偏差の余因子行列は次の式
により求められる。の逆行列が新しい観測の重みである。 これによりもう一度平均計算をする。