3−1.問題の設定
いまいくつかの観測点で(1)旧成果(ベッセル準拠楕円体の上の緯度、経度)が分かっ ていてなお(2)新成果(ITRFでの位置をGRS80楕円体上になおしたときやWGS84 の緯度、経度)が分かっているとする。(2)−(1)で求まる方向の差は準拠楕円体の違いによる垂直線偏差とも見なしうる。(1)を平面直交座標系に直すと、いくつかの点で垂直線偏差が与えられていることになる。(1)は分かっているが(2)が分かっていないP点の(2)の成果は垂直線偏差をP点に補間してその結果で(1)を補正して計算できる。