5.ハンガリーの1cmジオイド

 

1997年にハンガリーのGPS網が完成し、GPSと水準のデーターセットが利用できるようになった。 これは古典的な三角点や水準点1154点を含む。このうち301点を使った。 それでEGM96とEGG97とをテスト出来る。

EGM96では、−0.73mのシフトが見つかった。これは準拠枠の違いであろう。 これを補正して−0.25〜+0.44mまでの差にしうる。平均二乗誤差は±0.13cmである。

GPSジオイドとEGG97との差では+0.23mのシフトである。 差は−0.22〜+0.27mで、平均二乗根誤差は±0.05mである。

 

 

図3.ハンガリーでのEGG97ジオイド。コンターは0.2mごと。

 

 

図4.ハンガリーでのGPS/水準ジオイドとEGG97ジオイドの差。これに図3を加えればハンガリーの1cmジオイドとなる。