2、平面での簡単な開放トラバースの誤差伝播
は既知の点で座標はでありその誤差は無いものとする。他の点
を求めるのに方位角αと距離sとを観測したとする。s,αの共分散行列は
とする。一方
である。この式を線形化して
さらに
として
と書ける。Xの共分散行列がYの共分散行列にどのように効くかは「誤差伝播の一般法則」によって見積もれる。この法則は
のような式で書きあかされる。上付き添字“T”は行列の転置を表す。これを使って
を得る。ここで
注意すべきことはsとαとに相関がなくともX,Yの座標には相関がついてくることである。つまり共分散の項がある。ただし
ならば
である。すなわち、距離の誤差と角の誤差が等しいオーダーならば位置の誤差は距離の誤差に等しい。