4.まとめ

各国の測地系はそれぞれの歴史をもっているが、国際的にITRFが確立し、これと関連付けることで地心世界測地系として更新された。

一方、ジオイドは今までは重力のデータから求めるのが基本的な方法であった。しかし、GPSの出現以来、水準測量で求められる正標高とGPSで求められる楕円体高とから求められるジオイドの方が精度が良くなった。それで世界的な重力ジオイド(例えばEGM96ジオイド)を各国内のGPS/水準ジオイドで更正してジオイドを求めて、1cmジオイドという目的を達成できるようになった。これによりGPSで効率的に楕円体高を求め、ジオイドを使って正標高とする、というようなことが可能となる時代となってきたのである。