2.世界測地系2000の基本測地定数
新しい世界座標系2000は、四つの測地定数 をまず選定し、これより物理測地学の理論に基づいて、Somighiliana-Pizzetti水準楕円体の長半径a・短半径bおよび一次偏平率 εを計算したものである。
四つの測地定数の意味は;:地球重力ポテンシャル
(水準楕円体の表面における重力ポテンシャル)
:地心引力定数(万有引力定数Gと地球の全質量Mの積)
:地球の形状係数(地球ポテンシャルの球関数展開第2次第0位係数)
:地球の自転角速度
である。
具体的な今回採用した四つの測地定数は次のごとくである。
=6263855.80±0.5
=398600.4418±0.0008
(地球ポテンシャルの楕円体関数展開第2次第0位係数)
=−4.8416537±3.561
ここで ととの間には次の関係がある。
結果は、地球潮汐の影響を全く考えない場合と永久地球潮汐の影響を考えた場合とについてそれぞれ与えられている。すなわち