最近はGPSによる高さの測定も数mmの精度に達している。そこで、尺取虫といわれる水準測量は多くの労力を要するものであることに鑑み、その一部をGPSに置き換えることが考えられる。GPSによる二点間の比高測定の誤差はあまり距離に関係しないので、長い水準路線の比高決定に有利である。そこで主要幹線や長い水準路線はGPSで観測し、細部は従来の水準測量による観測を行い、両者を結合して、解を得ることが考えられる。

以下に紹介するのは、このような試みの一つである。

 

A.Chrzanowski,Y.Chen,J.Leal,Modeling of ground subsidence from a combination of GPS and lecelling surveys,in Global and regional geodynamics, IAG Symposia 101,1990,182-191.