3.観測方程式の導出

 

水準点の正標高

水準点の楕円体高

間の水準測量による比高

GPS測量による比高

水準点でのジオイド

基準の時期

観測の時期

とする。

水準点でのジオイド高はつぎのように表現されるとする。ジオイドの時間変化は考えない。

点と点のジオイド差のは

行列が分割行列になっていることを点線で示した。

時刻における水準点での地盤変動は時間につき一次とする。

点と点の変動率の差は

GPS比高に関する観測方程式

第一項、第二項、第三項の未知数列ベクトルの係数行列としてを導入すると

と書ける。

 

水準比高に関する観測方程式

第一項、第二項の未知数列ベクトルの係数行列としてGPS比高の場合を考慮してを導入すると

以上GPS比高と水準比高の観測方程式をとりまとめると次のごとく書ける。

未知数のベクトルについて次のごとく定義する。

すると

を得る。

上の式を最小二乗の原理で解く。