観測方程式が

と書けたとする。ここで、
 計画行列
計画行列
 未知数ベクトル
未知数ベクトル
 残差ベクトル
残差ベクトル

 は定数ベクトル、
は定数ベクトル、 は観測ベクトル
は観測ベクトル
これを次の条件

で解く。 は重み行列である。上付き
は重み行列である。上付き は転置を表す。
は転置を表す。


として解は、 の逆行列が存在するときには
の逆行列が存在するときには

であり、基準分散は

である。ここで は観測の総数、
は観測の総数、 は未知数の総数である。
は未知数の総数である。
 の共分散行列は、
の共分散行列は、

である。
今、観測を
 グループに分割したとする。いちいち観測方程式を書くと次のごとくなる。ただしパラメーターは一定とする。
グループに分割したとする。いちいち観測方程式を書くと次のごとくなる。ただしパラメーターは一定とする。
正規方程式はそれぞれ

今 のブロック対角性を前提にして上の式を行列化する。
のブロック対角性を前提にして上の式を行列化する。
 (8)
(8)
これは全体の 番目までのデータを使った解とみなせる。また
番目までのデータを使った解とみなせる。また
 (9)
(9)
すなわち


と置けば解は

である。同じく

である。
 がわかっているとき、
がわかっているとき、 より
より をどう求めるか。
をどう求めるか。
(10)(11)から


である。
次の公式を使う。

のときに

である。各行列の逆は存在するものとする。

 パラメーターの総数
パラメーターの総数
 段階までの観測数
段階までの観測数
符号
上:観測が付加されるとき符号
下:観測が減少されるとき
符号
上:観測が付加されるとき符号
下:観測が減少されるとき
であるから上の と
と の式を入れて計算を実施する。
の式を入れて計算を実施する。
 (17)
(17)
となる。
 や
や は前段階の計算で求められているから、この結果を使う。
は前段階の計算で求められているから、この結果を使う。 や
や は新しい計算ではあるが、容易な計算である。
は新しい計算ではあるが、容易な計算である。
 が分かれば(1)に入れて
が分かれば(1)に入れて を計算し、
を計算し、
で基準分散が計算できる。 も分かっているから、解の共分散行列は、
も分かっているから、解の共分散行列は、

で求められる。