業務内容

 
当社は主な業務として、以下の事を行っています。
 

基準点測量 水準測量 地盤変動調査 地形測量
縦横断測量 用地測量 路線測量 写真測量
地籍調査 境界確定測量 工事測量等  

技術紹介

 

GPS測量

GPSGlobal Positioning System)とは高度2kmを周回する人工衛星を利用した全地球測位システムのことです。このシステムにより、地球上のどこにいても人工衛星からの電波を受信することで自分の位置が正確にわかります。車のカーナビや携帯電話などにも使われていますが、GPS測量ではさらに高精度に位置を求めることができる方式を用いて、mm単位の精度で位置を決めることが出来ます。スタティック測量は普段は12時間の観測ですが、6時間以上の観測と学術用のGPS精密基線解析ソフトを使用することにより長距離基線を解析することもできます。地殻変動のmm以下の検出には710日間の連続観測が必要です。

 

学術用GPS解析ソフト

弊社では解析ソフトにGAMIT(アメリカのMITMassachusetts工科大学)とScripps海洋研究所により共同で開発された)とBernese(スイスのBern大学が中心となって開発した)を使用しています。測地や地殻変動の検出など、世界中の研究者が利用している学術ソフトウェアです。位置情報に加え、人工衛星の軌道パラメータや気象パラメータなどを高精度に計算することができます。GPSデータをより高精度に解析することにより、測量への応用やGISGeographic Information System; 地理情報システム)等に幅広く活用しています。

 

ネットワーク型RTKGPS

ネットワーク型RTKGPSは、30Kmから70Km程度離れた電子基準点のリアルタイムデータを利用し、短時間で高精度位置を得ることができる測量方式です。ネットワーク型RTK-GPS測量には実証実験により精度が確認されたVRS方式及びFKP方式の2方式があります。弊社ではFKP方式を採用しているPASを使用しています。ネットワーク型RTK-GPSは一人で観測ができ、設置から観測終了まで10分ほど(場所にもよりますが)で座標を決定できる為、効率よく作業を行うことができます。

 

水準測量

水準測量とはレベル(水準儀)と標尺を用いて2点間の比高(高低差)を測定する作業のことです。写真は電子レベル使用の精密水準測量の観測風景です。電子レベルとは、バーコードとCCDを用いて自動的に標尺を読み取る水準儀で、人為的な読み取り誤差はありません。接地境界層における大気屈折率誤差も小さくなり1級電子レベルは0.01mmまで読み取ることができます。精密水準(1級水準)は1km当たりの往復差2.5mm以内という高い精度が要求されます。

 

ジャイロ測量

ジャイロとは直交した3軸で支えられるコマです。高速回転するジャイロ(コマ)の回転軸は常に空のある一点を指します。その回転軸は地球自転の影響で最終的に子午線方向へと安定します。ジャイロ測量とはこのジャイロの性質を利用して北の方向を決め、方位を測定する作業のことです。トンネル内の測量は地上で行う作業と異なり周囲の測点が見えず方向を決めるのが難しいため、オートジャイロで北の方向を決めながらトンネルの掘進方向を正確に決めていきます。

 

鉛直器

鉛直器とは直上および直下を見通すことが可能な望遠鏡によって測点を視準することにより、正しく位置あわせができる装置です。地上の点を数十m下に落とす為に使用します。

現場紹介

弊社はJICAや国土地理院などの依頼により、国内はもちろん、海外で現地測量や研修等を行っています。その現場の一部を紹介します。